少し前に、新しい情報が入りました。４月６日に聖光幼稚
園の評議員会が開かれ、そこで理事会の選挙が行われるそう
です。何のために今の時期に理事を交替しなければならない
のか理解に苦しみますが、もしかすると、先日宮嶋眞司祭に
面会し、理事会の議事録の提示を求めた監事を更迭すること
が目的なのでしょうか。だとしたらお止めになられた方がよ
ろしいかと思います。府庁は既に問題に気が付いています。
理事や監事の交替が行われれば、余計に聖光幼稚園に対して
不信感を持ってしまいます。
また、文部科学省も最近は学校法人に対する監視を強めて
います。少子化の波は大学にまで押し寄せ始めました。そし
て、私学助成金に対する見直しや学校法人が関連法規に則っ
て運営されているかどうかを、しっかりと各都道府県が監督
しているかどうかを確認し始めているようです。大学の場合
はこれがかなり顕著で、学生が卒業に必要な単位をきちんと
取得しているかどうかも以前以上に厳しく関しし始めていま
す。そして、私立中学や高校だけでなく、幼稚園においても
法律が守られているかどうかを厳しくチェックし始めていま
す。近い将来、いくつかの学校法人は認可取り消しになるか
もしれないということも耳にしたことがあります。日本聖公
会京都教区の関係団体である学校法人聖光幼稚園で問題があ
れば、他の日本聖公会の幼稚園に監査が入る可能性さえ指摘
する声も聞こえてきました。
都市部にある教会の幼稚園は、学校法人であれ教会付属の
幼稚園であれ、少子化の影響を確実に受けています。特に、
宗教法人の付属幼稚園は致命的な打撃を受けています。そう
した状況の中で、日本聖公会の関連学校法人である聖光幼稚
園で、女児による性的虐待問題に根ざした諸問題が起きてい
ることに対して、京都府や文科省が黙っているとは思えませ
ん。他の学校法人がこぞって攻撃を掛けてくることは目に見
えています。教会を守り、幼稚園を守るためには、誠実に問
題に対処すべきなのです。教会といえども、日本の中に建て
られている以上、そして宗教法人という国家の法体系の中に
ある宗教団体である以上、法律の規制を受けることは当然の
ことなのです。
日本聖公会京都教区は道を間違えないように実を付けた方
がいい。教会の聖職の権威は、教会の中でしか認められない
ということを、しっかりと認識していた方がいい。そして、
この世にあって、自分の十字架を背負って生きていかなけれ
ば、教会は教会でなくなる。そして今こそ、日本聖公会の教
会は、自分たちが真実の意味でキリストの教会であるかどう
かを問われています。そして今、この問題に誠実に対処出来
なければ、日本聖公会は二度と、正義も平和も人権も口にす
ることが出来なくなります。聖光幼稚園の評議員の皆さまの、
賢明なるご判断を期待しているとともに、皆さまのためにも
お祈りさせていただきます。
主の平和。
