「法的には一切問題ないと解釈していますから、理事長と
しては動きません。返還の必要があるとは認めません。」
M司祭は、しばらく前にS幼稚園の監事さんと「糾す会」
の代表者の方にこう言ったそうだが、「法的には問題なしで、
17年間の在職に対するものです。」とも言ってしまったそ
うだな。今頃は困惑しきっているだろう。S教会の牧師館で
も性的虐待が行われていたことが、裁判記録に残っているこ
とを知らされてしまったからな。例の<日本聖公会にもの申
す>というブログの返信メールで、裁判記録を閲覧したとき
のメモが公開されてしまっている。
被害者とその家族は、H司祭が現場の教会を離れて京都へ
転任になった後も、正月には京都まで遊びに行っていたそう
だが、その時にあの性的虐待行為が行われていたようだ。だ
から、M司祭がS教会時代は何もしていないと言っていたと
聞いているが、それが嘘になってしまっている。あの謝罪の
記者会見で被害者の申し立ては事実だと表明してしまってい
るから、あの申し立てを否定することは出来ないだろう。お
そらく、京都府庁はあの裁判記録を閲覧しに行っているだろ
うが、その報告がどんなものかは推して知るべしだ。だから、
議会で質問される前に対処しておいた方がいいということを
考えるであろうことは火を見るより明らかなことだ。
あのアエラという雑誌にも載ってしまったからな。京都は
革新的な人々も多いから、ネット上で集められた資料等や、
裁判記録から質問されたら、学事文書課はひとたまりもない
だろう。日本聖公会京都教区は、京都府庁が何か言ってきた
ら、「国家権力による教育や宗教への不当介入だ」と言うつ
もりなのか?止めた方がいい。恥の上塗りだ。H司祭が性的
虐待行為をし続けていたことを認めながら、彼を懲戒処分に
しなかったことは、極めて非常識なことなのだ。その非常識
なことについては、それなりの責任が問われて当然なのだ。
H司祭による性的虐待は、刑事時効が完成していなければ、
そして被害者が告発していたら、明らかに有罪判決で、刑期
も最高の懲役10年に近いものが出たであろうと思われる。
日本聖公会京都教区はそれをまったく認識していないか、教
会は治外法権だと考えているかの如く振る舞っているが、し
かし、社会の規範は規範としてしっかりと考えなければなら
ないし、H司祭が犯した犯罪は、聖書的に見ても間違いなく
犯罪であることをしっかりと認識しなければならない。
5月に管区の総会があるらしいが、管区としてこの問題を
正確に把握し、教会として、京都教区の対応の間違いを正す
べきであろう。でなければ、日本聖公会が音をたてて崩れ去
る時が来るように思えてならない。自分たちの身を守ること
と、聖霊なる神によって建てられた教会の徳をたてることと
どちらを選ぶかの問題でもある。火は既に着いてしまってい
る。しっかりとした火消しをせず、その火が見えないところ
で燻り続けていたら、日本聖公会は全焼してしまうだろう。
主のお守りとお導きを祈り続けている。