S幼稚園の理事会に関して<祈りの有無>というブログに書か
れている。皆さんにも是非読んでいただきたいのだが、H司祭に
対して、幼稚園の園長辞任に伴う退職金の支給を決定した理事会
では、H司祭自身が理事長であり、H司祭が議長をしていたとい
う。しかしH司祭は退職金を支給される園長でもあるのだから、
通常は理事のどなたかに議長を譲り、この問題を審議する時だけ
は席を外すのが、一般的な会議の在り方であろう。こうしたこと
をこの理事長は知らなかったのか、それとも無視したのか。そこ
には実に大きな問題がある。
このH司祭は、女児に対する性的虐待の慰謝料請求裁判を起こ
されていた。そして、この理事会の一ヶ月後には高等裁判所の判
決が出ることを知らされていたと考えられる。判決公判の期日指
定は、少なくとも2ヶ月前には原告・被告両者に知らされている
はずだからである。つまり、園長=理事長=牧師(司祭)に対す
る退職金支給を決定した理事会の時点では、被告である理事長は
とうぜんのこととして、判決公判の期日を知っていたということ
になるのだが、このことを他の理事達はどれだけ認識していたか。
とりわけ日本聖公会京都教区の教区主教は理事の一人であるのだ
から、このことに関して報告義務があったのではないのか。
このS幼稚園の現在の理事長は、「法的には問題ない」として
いるらしいが、S幼稚園はS教会と密接な関係があり、S幼稚園
がS教会を創立した(逆ではない)という経緯があり、なおかつ、
学校法人としての約款にも抵触しているとの監事の指摘に対して、
沈黙してしまってる。(3月19日に行われた「糾す会」と監事
と理事長の会見時)
そしてこのS幼稚園の理事長も、理事の一人である日本聖公会
京都教区主教も、この理事会の時点では、一度も裁判記録を閲覧
していないだけでなく、この事件の本質に関する知識があるとも
思えない。こうした事案に対する加害者への対処の方法が、政府・
自民党が欧米の実状を調査しながら、真剣に考えているというこ
とさえ認識していないのだろう。被害者が最初に性的虐待を受け
たのは、被害者が小学校4年生の時だった。
そして何故か、この理事会は未だに、性的虐待による慰謝料請
求裁判の被告になっている理事長を園長にし続けていたというこ
とに関して、何ら話し合いは為されていないらしい。また、理事
会で議論されたことに中に、S幼稚園在職中にH司祭が性的虐待
行為をしていたかどうかの議論をしてたとのことだが、新撰組の
得ている情報では、S幼稚園在職中にもH司祭は性的虐待をして
いたという証言があることを突き止めている。前述のブログには、
「結論は返還するとも返還しないとも決めないと言うことになっ
てしまったそうだ」と書かれているが、おそらく近い将来、理事
会はこの問題を再討議しなければならない時が来るだろう。